物乞いくんは丐幇?

物乞いくんが俺は丐幇(かいほう)だぞと言います。

幇(幫派)とは中国で、経済的活動を中心とする互助会的な組織・結社・団体のことだそうです。

省外や海外などの異郷にあって同業・同郷・同族によって組織されます。

また、秘密結社を指す場合もあります。

宋代に始まり、厳格な規約のもとに強い団結力と排他的性格をもつそうです。

構成員と組織により様々な性格のものがあるようです。

   

丐幇(かいほう)は、中国の大衆小説である武俠小説に登場する、

乞食によって構成される幇会です。

丐幇は乞食たちの生活面における共同体、互助組織である一方、

独自の武術を身につけ、義俠の行いを旨とし、武林における勢力をなしている。

構成員は天下に広く存在し、江湖の巨大勢力とされています。

丐幇は、基本的には正義の組織と位置づけられ、

宋代や元代、清代など異民族の侵略に晒されている動乱期は、

愛国色、民族主義色を強めて、侵略民族への抵抗に参加する傾向が強いです。

一方、特定の時代を設定していない、歴史色の薄い作品の中では、

武林の覇権を巡ってしばしば他の門派と争うことがあります。

   

物乞いくんが(本当かどうかはわからないけれど)「丐幇だぞ」と言ったことは、

自分のあり方に誇りを持っているということなのかもしれません。

探検,物乞いくん